レッドブルウォッカと言えば、クラブ等でも提供される、いわゆる「パリピ酒」で、若者から不動の人気を確立しています。
【参考】パリピ酒
・レッドブルウォッカ
・コカレロ
・イェーガーマイスター
・テキーラショット
・ダイナマイトキッド ※HUB
・タランチュラ ※HUB
レッドブル自体、学生だったらテスト直前の勉強のお供に、社会人だったらどうしても片付けなくちゃいけない仕事のお供に愛飲していることでしょう。
シンプルに、眠気を感じたときの特効薬としても優秀なはたらきをするので、もはや我々にとって身近な存在となりました。
ところが、このレッドブルウォッカの飲酒には注意が必要だということを心得ている人は少ないのではないでしょうか。
実際「飲みやすくて美味しいお酒」としてしか認識されていない気がしますし、エナジードリンクとアルコールを混ぜ合わせるというちょっとした「危なさ」が逆に、レッドブルウォッカの人気を高めてすらいることでしょう。
本記事では、レッドブルウォッカの危険性について、少しだけ警鐘を鳴らしていきたいと思います。
レッドブルウォッカは、なぜ危険なのか?
一言でいえば、アルコールの抑制作用 + エナジードリンクの覚醒作用の組み合わせがよくないです。
アルコール単独で飲むでもなく、エナジードリンク単独で飲むでもなく、両者をミックスするので「アルコールの抑制作用 + エナジードリンクの覚醒作用」が併発してしまいます。
アルコールの持つ「抑制作用」とは
アルコールには、抑制系の神経学伝達物質「アデノシン」の分泌を促進するはたらきがあり、眠気を誘発する作用があります。
アルコールを飲んで眠くなるのは、抑制系の神経学伝達物質「アデノシン」が分泌されるためです。一部の人が寝酒としてお酒を飲むのも、このアデノシンの働きに期待しているためと言えます。
これが、アルコールの持つ「抑制作用」です。
言い換えれば、アルコールを飲むと、我々のカラダは活動が抑制されるようにはたらくということが言えます。
エナジードリンクの持つ「覚醒作用」とは
反対に、エナジードリンクには「覚醒作用」があります。
具体的に言えば、意識がハッキリとして、目覚めるという感覚で、エナジードリンクに含まれるカフェインの作用で酔いの感覚を麻痺させられているとも言えます。
(カフェインは眠気覚ましのために摂取されますが、実は酔いの感覚を麻痺させる機能もあります。
これによって、本来飲みすぎると眠くなるはずが、眠気が誘発されることなくハイになってしまう、また酔っぱらった感覚も鈍くなっているので、いつまでも飲み続けてしまいます。
これが、エナジードリンク × アルコールが危険である所以です。
また、上記の「酔いを鈍らせる、覚醒させる作用」のほかに、カフェインには「アルコールの吸収率を高める作用」と「利尿作用」「麻薬性」があり、こちらも厄介です。
・アルコールの吸収率を高める作用
・利尿作用
・麻薬性
①アルコールの吸収率を高める作用
カフェインによって、体内でのアルコール吸収率が上がります。
つまり、より少量のアルコールで酔いが回りやすくなるということです。
ところが、先述の覚醒作用により自覚はせず、カラダには負荷がかかっている状態になります。
②利尿作用
カフェインの利尿作用により体内の水分が失われます。それによって、相対的に体内のアルコール濃度は上昇し、酔いが回りやすくなります。
これでもこまめな水分補給をしていればいいのですが、水を飲んでいない場合、喉が渇いてより多くのお酒を飲んでしまいます。
③麻薬性
エナジードリンクに含まれるカフェインを摂取すると、欲望を左右する神経伝達物質「ドパミン」が分泌されるため「もっと飲みたい!」という感情が湧いてきます。
これが、コーヒーに麻薬性が認められる理由です。エナジードリンクにも、カフェインがそれなりの量混入しているので、もっと飲みたいという衝動に駆られます。
糖分補給はGOOD
ここまで、エナジードリンクの悪くところばかりあげてきましたが、糖分補給になるという点ではエナジードリンクは悪くありません。
お酒を飲んで、体内 (肝臓)でアルコールを分解するとき、燃料としてブドウ糖が消費されるので、飲みの席では糖分をある程度摂取しておかなくてはいけませんが、エナジードリンクには大量の糖分が含まれているため、その点においては安心です。
【結論】飲み会後は、スポーツドリンクを飲むべし
【おまけ】海外のエナジードリンクと日本のまったく違う
よく「レッドブルを●杯飲むと死ぬ」なんて言われていますが、あれは海外版のレッドブルの場合なので、必ずしも日本国内においても同じことが言える訳ではありません。