お酒 × スポーツドリンクの組み合わせって、OKなのかNGなのか気になるところです。
・お酒をスポーツドリンク割りで飲むと、酔いが回りやすくなって危険
・飲みすぎた翌日の二日酔い対策に効く。アルコールの分解を助ける
巷では、2つの異なる言説が流布していますが、どちらも噂で聞くだけなので
どっちが正しいのかわからない。そこんところ、ハッキリさせたい!
お酒 × スポーツドリンクの組み合わせって、OKなの?NGなの?どっちなの?
というのが正直なところでしょう。
結局のところ、なにが正しいのでしょうか。
本記事では、お酒 × スポーツドリンクの組み合わせはOKなのか、NGなのかを解明していきます。
アルコールが回って酔っぱらう仕組み
まず、お酒を飲むと、アルコールは胃と小腸で吸収され、血液に溶け込みます。血液に溶け込んだアルコールは、太い静脈を通って肝臓に運ばれ、肝臓で分解されます。(中学の家庭科で勉強した「アセトアルデヒド分解酵素」がアルコールを分解します)
ここで分解しきれなかったアルコールは血液の中を流れて全身に送られ、そして脳に達すると「酔い」が発生します。
その際重要になってくるのは「肝臓内のアセトアルデヒド分解酵素」と「ブドウ糖」です。
アセトアルデヒド分解酵素が多ければ、肝臓でアルコールが分解されやすくなります。また、血液内のブドウ糖がアルコール分解の材料になるので、糖分が十分にないとアルコールの分解が間に合いません。
※飲みの締めにラーメンが食べたくなるのは、カラダが糖分=炭水化物を発しているためです!
スポーツドリンクの機能
スポーツドリンクは、運動中に失われた水分、塩分とビタミン・ミネラルを適切に補給するため、浸透圧 (簡単にいえば、体内で物体が移動するための圧力)が調整されており、ドリンクの成分がカラダに吸収されやすいようになっています。
この機能が、お酒とスポーツドリンクを「同時に」飲んではいけない理由です。
浸透圧が調整されたスポーツドリンクとお酒が混ぜ合わさった状態で体内に入り込むことで、スポーツドリンクに含まれる塩分やビタミン・ミネラルだけでなく、お酒に含まれるアルコール分もいつもより早く吸収されてしまうためです。
ちなみに「お酒を飲んだ後」のスポーツドリンク摂取は、仕組みが異なります。
お酒を飲んでいる最中には「アルコールの吸収を促す」役割をしてしまっていたところ、お酒を飲んだ後の摂取では、スポーツドリンクは「水分の補給」に役立ちます。(←スポ―ツドリンクの本来あるべき機能)
これが、スポーツドリンク×お酒の関係性です。